令和4年4月29日(土) 第一回明治音楽会 開催!

令和4年4月29日(土)明治音楽会~西洋音楽がやってきた!~が

開催されました。


悪天候により急遽2回公演から3回公演に変更せざるを得ない状況で、

出演者一同ヒヤヒヤしていましたが、お客様やスタッフの皆様に支えられ、無事終焉いたしました。

本当にありがとうございました。


1部前半は東京神田の昌平館を舞台に師範学校付属小学校の唱歌演奏。

西洋音楽を取り入れるためアメリカから”メーソン先生”を招き、アメリカの音楽教科書に載っている歌や、スコットランドの民謡などの節に、稲垣千頴らの国学者が歌詞をつけたものが『小学唱歌集』として明治15年に発行されました。

令和4年では「むすんでひらいて」として歌われている曲は、明治では「見渡せば」という名前でした。ほかにも同じ曲で違う歌詞のような歌がたくさん『小学唱歌集』には入っています。面白いですよね!

1部後半は明治29年東京音楽学校同声会第一回演奏会へ舞台が移ります。

日本初のヨーロッパへの音楽留学生、”幸田延”によるヴァイオリン演奏やピアノ演奏、

唱歌演奏を再現しました。

”幸田延”は明治23年にオーストリアに留学し、翌年からウィーン楽友協会音楽院(現ウィーン国立音楽大学)で学びました。その後、母校である東京音楽学校の助教授となり、

有名な”山田耕筰”や”滝廉太郎”など数々の音楽家を育てました。

この第一回同声会では、帰国後まもない中、本場で学んだ西洋音楽を演奏したといわれています。




2部の舞台は鹿鳴館で日本音楽会が開かれ、外国人や政府関係者が集まる華やかな場所。

モーツァルト作曲の連弾演奏や、ウィーン音楽院で楽器史・対位法・和声法を学んだマンディチェフスキ作曲の歌・ヴァイオリン・ピアノのトリオ演奏などが演奏されました。

”ルドルフ・ディットリヒ”という音楽家は、この会でたくさん演奏しており、

東京音楽学校のお雇い外国人でした。彼は東京音楽学校でヴァイオリン・ピアノ・和声などの指導をしていました。歌の演奏は、ディットリヒ夫人であるペリーネが演奏したとのことです。


比較的説明が多くなってしまいましたが、

このように明治時代に西洋音楽がどのようにやってきて日本に伝わったのか、

写真サイドのプロジェクター投影で説明しながら実際に演奏を披露しました。

お越しくださった皆様から、「説明しながらだったので理解しながら演奏聞けて楽しかった」、「明治時代にタイムスリップしたみたいでした」などたくさんのお声をいただきました。ありがとうございます!


次回は令和4年9月4日(日)

明治音楽会~続・西洋音楽がやってきた!~が開催されます。

詳細については、後日アップする予定です。お楽しみに!!



編集:釘宮冴月



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